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“soduk journal” vol.2
“2023 fall / winter collection [sounds good!]”
after talk #1

sodukからお届けしたいテーマや事柄を厳選して日記のように皆さんにお送りする、“soduk journal” (スドークジャーナル)。

第2回目は、2023 fall / winter collection “sounds good!” のアフタートークをお届けします。前半の今回はコレクションテーマの “sounds good!” についてのお話です。



そと服とうち服。

パンデミックで外に出ていけない世界を経験していたわたしたちにとって、その2つの概念はかぎりなくあいまいに、シームレスになった気がします。
外に出れてもちょっとしたこと。そんな生活のなかで、sodukは服としてどんなものを提案していけばいいのか、わたしたちはここ数年ずっと考えていました。

そして、ウエストがゴムになってたり、ちょっとオーバーサイズだったり、着ごこちも大事にしながら、「このまま外に出かけてもいいよ!」みたいなムードを持った中間服をとどけてきました。

でも、今は、いろいろなことが緩和してきて、
遠くに移動ができて、会いたいひとに会いにいけたり、自分がやりたいことができたり、みんながふとしたときに「sounds good!」なモノゴトに出会える世界で服を着ています。



そんなひとたちにsodukがこの2023 fall / winter collectionで届けるのは、「sounds good!(なんかいいね!)」と感じるものに出会いに行くための服。

ひとが行動すること、
動くことを意識したコレクションです。

でも、パンデミックでシームレスにつながった「そと服」と「うち服」の概念がいきなりまたはっきりと区別されることはなくて、みんなそれを無かったことにはしてないんじゃないかと思っています。

ステイホームに退屈したわたしたちは自然に少し近づいて、キャンプや登山をはじめた人もたくさんいました。

そのなかで出会ったマウンテンウェアは、普段の服とは素材も違えば、仕様も違って、全然違う!みたいな服で、からだを動かしたり、歩きやすくなっているけれど、今のわたしたちが街へあそびに行くときは、もう少しだけおしゃれをしたい。

だったら、その機能性だけを残して、sodukらしさと両立できるのでは?ってことで、23FW collectionでは、外に出ていくことをサポートする工夫をsodukの中間服に取り入れています。



例えば、big pockets vestは、右のポケットをすごく大きくとって、財布も携帯も、飲みものだって入っちゃうようなアイテムになっています。

さらに、マウンテンウェアでも使われる特殊な中綿で軽量化しながら、しっかり防寒ができます。

マウンテンウェアは、水をはじいたり、汗を逃がしやすかったり、なるべく両手をあけられるようになっていたり、軽くて身うごきが取りやすかったりといった工夫が多いのですが、それって街を歩くときだってすごく便利なはずです。



cut out hoodie、tag hoodie zip-up、tag easy trousersのシリーズでは、うち服をそと服として着られるようにするアプローチをしています。

旅行へ出かけるときのラウンジウェアがどこかカチッと見えないことへの抵抗感が起点になっていて、スウェットだけど、全体的にコンパクトに、パンツにはセンタークリースを入れました。

でも、ピスネームにはsodukとハートマークを入れて、sodukらしいプレイフルさを忘れないデザインに。



slit trousersやlong collar shirtは、うしろから見ると色や丈が変わります。

着ているひとが動いたり、そのひとに出会ったひとが動いたりして、見る方向が変わるとまったく違ったデザインに見えてくるアイテム。

オフラインでひとに出会えることを存分に楽しみたくなってきます。



デザインのアプローチはさまざまですが、
結果的にこのコレクションでは、これまでのようなデザインとしてわかりやすい部分のデザインだけでなく、見た目に見えない機能面のデザインも増えました。

パンデミックの間は、みんなが自分をどう大事にするかについて、たくさん考えた時期でもあったと思います。

年を重ねていくなかでも、自分を大事にする上で、求める品質やモノに対するマインドが定まってくる。


デザインとして見た目でわかりやすいデザインを主張していくというよりは、「実際に着ることで感じることができる良さ」とか、そう言った良さを持ったデザインが価値を持つようになってきました。

着ることで良さを実感するその瞬間も、sounds goodな瞬間と呼べるかもしれません。



「自分の足で街を、世界を歩けば、何かに当たる、それが"sounds good!"なものでありますように!」

日々そう祈るひとたちのための服。

次回、後半はこのテーマを表現したルック制作についてのお話を書こうと思います。

おたのしみに!