“soduk journal” vol.3
“2023 fall / winter collection [sounds good!]”
after talk #2

sodukからお届けしたいテーマや事柄を厳選して日記のように皆さんにお送りする、“soduk journal” (スドークジャーナル)。
第3回目も、2023 fall / winter collection “sounds good!” のアフタートークをお届けします。後半の今回はコレクションビジュアル制作についてのお話です。
2023 fall / winter collectionビジュアルの撮影当日、現場では、一度見たら忘れられないエクストリームなヘアスタイルのモデルが風を浴び、白いバックペーパーの前でまっすぐ立ったり、ランニングマシーンのうえを歩いたりしていました。
今回は、こんなユニークな撮影現場を作り上げたチームとのストーリーを書いていこうと思います。
2023 fall / winter collectionのテーマである“sounds good!”を表現するプロセスとして、soduk teamが選んだのは、
ひとが行動して、うごくことで偶然起こった“sounds good!”な一瞬(=なんかいいね!と感じる瞬間)を切り取っていくこと。

すべてのはじまりになったのは、いい意味でいつもとはちがうスタイリングでした。
スタイリングはデザイナーである工藤が担当することも多いのですが、今回はデザイナーを深く理解してくれているひとに任せようという話になり、仲のいい友人でもあるMINAさんにスタイリングをお願いしました。
MINAさんが提案してくれたスタイリングは、すごくいい意味で引き算されていて、トップとパンツを合わせて、完成、と言ったスタイリングもあります。
小物とかの足し算が多かったこれまでのスタイリングとはかなり違って、今回はもっとsodukを着るひとの人物像が浮かび上がってくるような感覚でした。

このスタイリングをみて、全身を写真に収めて、この空気感を記録したいと思いました。そこで撮影方法を正対の引き画にすることで、スタイリングをしっかり提案することに。

これは裏話なのかわからないですが、実はスタイリングに登場する靴はほとんどが靴ひもを結んでいません。笑
これはMINAさんのアイデアで、これから外へ“sounds good!”なものを探しにいくわたしたちを表現しています。
シンプルなスタイリングと撮影方法のなかで、人が動くための服であることを表現するにはどうしようか。
そう思った時に、服と撮影方法はシンプル、でも特別アーティスティックにしたいという感覚でもなかったので、ヘアで動きを表現するのがいいのでは?という話になりました。
そこでヘアをお願いしたのが、国内外のアーティストのライブなどでのヘアワークを目にしていたTomihiro Konoさん。
今年初めのデザイナーが出展していたアートイベントでたまたま近くで出展されていたこともあり、何か面白いことができそう!と撮影チームにジョインしていただくことになりました。

今回のヘアのイメージはクラシックとエクストリームの共存。
イメージの違う2人のモデルを使いながら、ルックによって、昔のハリウッド女優みたいなクラシックなヘアスタイルとウィッグやエクステをつけたエクストリームなヘアスタイルに分かれていたり、いろいろなキャップが交差するところも面白いと感じました。


制作段階で何個か面白いウィッグやエクステを作ってきていただいたのですが、なかには、sodukの文字がスプレーで染められているものも。

さらにモデルに風を当てたりしながら、その瞬間にしか捉えられない一瞬を写真に収めていきました。
撮影した写真をコレクションビジュアルとしてアウトプットする上で、1番最初に目に入るところには、風が吹いていて動きを感じる写真を選びました。

グラフィックデザインでイメージしたのは、90s〜00sのカタログやテレビショッピングとか、VHSのビデオテープとかのグラフィック。
スタイリングから感じ取れるモノトーン、シンプル、ミニマルといったムードから、2000年代前半にファッション界に流れていた空気感を感じたことから、その時代の出版物などがリファレンスになりました。
こうして完成したコレクションビジュアル。
スマホの前の時代におしゃれを楽しんでいた人たちがカタログとかテレビで“sounds good!”なものを見つけていた感覚で、このルックを見て何か“sounds good!”なものを見つけてもらえていたら面白い気もします。
もっと見てみたいと思った方は下記からご覧いただけます。
2023 fall / winter collection "0011" sounds good!
次回は、2023 fall / winter から商品と一緒にみなさまにお届けしているちょっとしたギフトについて書いてみようと思います。おたのしみに!