現在オリジナルでお作りしている梱包資材は梱包紙（薄紙）と納品書を入れる封筒、そして梱包箱を閉じるためのテープ。
その中でも、ご購入いただいたアイテムを配送中や開封時のアクシデントから守るために、商品を包んでいる梱包紙はシーズンごとにオリジナルのデザインを制作。なんだか集めたくなってしまうようなデザインを毎シーズンお届けしようと思っています。

2024 spring / summerのデザインソースはアメリカの新聞、「The New York Times」のデザインをベースに、日本の新聞紙のフォントやレイアウトを掛け合わせました。

メインに使っているイラストは今シーズン唯一のイラストプリントアイテムである、summer of us t-shirtに使用したMorio Deguchiさんのグラフィックワーク。夏らしさと懐かしさを感じるクリスチャンラッセンの絵をオマージュしたイルカのイラストを製作しました。

実はこの梱包紙、イラストの上に印刷された線に沿って切り取ると洋服の型紙になっています。

昔の洋装雑誌には、基本的に洋服の型紙がついてきて、人々はそれらと自分たちが着ていた和服の布を使って洋服を仕立てていた。そんな日本の洋装文化の始まりであり、普及を加速させた付録の型紙にリスペクトを表して、今季はsummer of us t-shirtを原寸で作れちゃう型紙を梱包紙に印刷しました。

オンシーズンで販売中のアイテムの作り方を広めちゃうアクションもブランドとしては面白いと思っていて、実際に作ってみてくれる人がいたらいいなとも思っています。

昔の雑誌にも、付録の型紙から実際に洋服を作った人たちの作品を紹介をするページなどがあったので、sodukでもいつか＃で募集してご紹介とかをしたら...とsoduk teamで企画を考案中です。

今回は梱包紙だけでなく、税込30,000円以上お買い上げいただいたお客様へのちょっとしたギフトとして、新たなデザインのステッカーも作成しました。

このステッカーに使用されたイラストを手がけたのは、フランス人アーティストの André Derainne。オンラインストア内でss24アイテムのモデル着用写真の背景グラフィックを描いたのも彼です。

今回は、デザイナーの工藤が以前から Andréの作品を見ていて、soduk teamから直接オファーをしたことでコラボレーション企画がスタートしました。

毎回のコラボレーションで工藤はアーティストたちに、彼らが見ている世界/身の回りの日常を描いてもらえるように依頼します。表現方法は自由。同時に、sodukのプレイフルな世界観もシェアします。

自身の制作では、匂いや音、温度、時には音楽から生み出される空気感を表現したいというAndré。
絵では表現できないその「空気感」をいかに表現の形にするのか、自身の仕事はその感覚的なものを可視化したり、少なくとも、色や構成を使いながら空気感を転写していくことだと彼は語ります。
でも、これは根本にあるゴールであり、実際の制作過程では、最終的に完成した作品が最初のアイデアとはかなり違うかたちになっていることも多いそう。そんな偶発的なアイデアも柔軟に取り入れた彼の作品にsodukのクリエーションとの親和性を感じます。
Andréは、令和5年奥能登地震の際には日本の人々に向けて心が暖かくなるアートワークを制作してくれました。

冬の日、Andréがスタジオに1日中引きこもって制作した今季のイラストレーション。道具や画材に固執せずに、もっとナチュラルに自分から出てくる表現で90種類のイラストモチーフを次々に書いていき、朝は色鉛筆でシンプルにはじまり、1日が終わる頃には絵の具でペインティングをしていたそうです。

sodukらしいプレイフルな包み紙とAndréの目に映る日常を楽しい雰囲気で描いたステッカー。
ぜひ、2024 spring / summer シーズン中にお買い物いただいた際はチェックしてみてください！
（ステッカーはなくなり次第終了となります。）